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POSTED | 2017.03.17

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東京蒲団技術学院のあった街に行ってきました。

先日、青春時代の一時期を過ごした街に行ってきました。

 

場所は、東京都板橋区南常盤台です。

 

出張の目的の時間が午後2時からだったので午前中時間が空いてしまい、なんとなく池袋でも行ってみるかと山手線に乗りました。

池袋に降りてみると「東武東上線」という文字が・・・

 

東京には頻繁に出張で来ているのですが、池袋方面にはなかなか足を運ぶことがなかったので、久し振りに見た「東武東上線」という文字。

無性に懐かしさが込み上げてきて、思わず電車に乗り込みました。

 

向かった先は「ときわ台駅」です。

 

今から33年も前のことになるんですが、高校を卒業してから親元を離れて東京の学校に入学しました。

その学校は木綿布団の綿入れ技術や寝具の基礎知識などを教えてくれる『東京蒲団技術学院』という布団専門の学校でした。 (※蒲団=ふとん)

 

「  」

「久し振りのときわ台駅南口です。」

駅の感じは変わっていないような印象でした。

「  」

「駅を降りて左手方向・・・」

「」

「駅を降りて右手方向・・・」

駅前に喫茶店があったように記憶していたんで、探したんですが無かったです。

記憶違いなのか? 年数が経ったので違うお店になったのか? 理由は分からないですが「随分年数が経ったんだなぁ」と、なんともしみじみとしました。

 

当時はバブル時代真っ只中だったと思うのですが、全体的な駅前の印象が変わっていなかったので、私が卒業した後もこの辺りは地上げとかの影響はなかったんだと思いました。

 

私が学んでいた「東京蒲団技術学院」は駅前を右手方向に歩いて行った先にありました。

 

なんとなく記憶を辿って歩いて行ってみました。

 

当時の蒲団学校には全国いろんな県から生徒さんが来ていたんですが、関東近郊の生徒さんは当然自宅から通ってきていました。

私のような地方出身者はどうしていたかというと、一つは蒲団学校と関係のある寝具店さんに住み込みでお世話になって学校に通うという方法と、もう一つは蒲団学校で寝泊まりをしていつも学院長先生の監視下のもと、厳しく指導していただく『寄宿生』という方法がありました。

 

・ ・ ・ で、うちの母親が選んだ方法は、というと

田舎から大都会東京に子供を行かせるわけですから、間違いがあってはいけないと、自由も青春もない『寄宿生』という方法を選んでくれました。親の優しさですが、子供にとっては・ ・ ・

 

寄宿生の生活がどんな感じだったかは、また別の機会に書かせていただきますが、のほほんとした高校生生活を過ごしてきた私には厳しい生活でした。

 

そんな当時のことを思い出しながら学校のあった方に歩いて行きました。

 数年前に蒲団学校の学院長先生がお亡くなりになって、学校も廃校になったと聞いていましたので現在はどうなっているのか、場所の記憶も曖昧だったので少し不安もありました。

 

たぶんこの辺だったよなぁ〜と思う場所にはお洒落な住宅が建っていました。

記憶に間違いは無いと思ったんですが、念の為、お向いのお宅のインターフォンを押してお尋ねしました。

そのお宅の方はご親切に玄関先まで出て来てくださって、「間違いないですよ。以前は蒲団学校があった場所です。」と教えてくださいました。

 

「」

「ここが蒲団学校のあった場所です。※プライバシー保護の為、画像を加工してあります。」

建物は変わってしまいましたが、その場所に立つと当時を思い出して感慨深いものがありました。

携帯電話などない時代ですので、建物の角にあった公衆電話を使ってみんな電話をしていました。

手紙もたくさん書きました。お風呂は銭湯に行っていたんですが、その時間が本当に楽しみでした。

「   」

「18歳の頃の私です。綿ふとんの仕立て技術を一生懸命学んでいました。」

 

しばらく建物を眺めていたり、写真を撮ったりしていたのですが、あまり長居をすると不審者に思われるので帰ることにしました。

 

「」

「駅前の商店街に繋がる路地です。」

駅までの帰り道、いろんな事が思い出されました。

18歳の頃の自分のこと

子供を東京に送り出した当時の母親のこと

一緒に寄宿生活をした同期の仲間のこと

手紙をやり取りした高校時代の同級生のこと

当時付き合っていた彼女のこと

いろんな事を思い出して歩いていたら、涙が流れてきました。

風が冷たかったせいもあると思うのですが、目を赤くして、鼻をすすって、涙を流して歩いている51歳のオヤジを見て、すれ違った人は変な顔をしていました。

 

過ぎてしまえば、あっという間の33年でした。

思いもよらず青春時代の思い出に浸ることが出来て、気持ちもリフレッシュできた出張のひと時でした。

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