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POSTED | 2024.09.17

CATEGORY | 敷き寝具

マットレス20年使ったベッドは買い替え時期かしら?注意して欲しい6つのポイント!

マットレスの一般的な寿命と20年使用の影響

【マットレスの寿命とは?】

マットレスの寿命は一般的に810年程度と言われています。しかし、20年間使用したマットレスは明らかにこの期間を超えており、劣化が進んでいる可能性が高いです。

マットレスの寿命は、以下の要因によって左右されます。

●使用頻度:毎日使用する場合、劣化が早まりやすい

●管理状態:定期的な手入れやローテーションの有無

●素材の品質:ウレタンやスプリングなど、使用されている素材の耐久性

どんなに高品質なマットレスでも、20年という長期間の使用により、相当な劣化が進んでいると考えられます。

【20年間の使用によるマットレスの変化】

長期間の使用により、マットレスの内部構造は大きく変化します。素材ごとに考えられる影響は以下の通りです。

●スプリングマットレス:スプリングの弾力が失われ、適切な体圧分散ができなくなる

●ウレタンフォーム・ラテックス:素材の劣化により、本来のサポート力を発揮できなくなる

このような変化が起こると、快適な寝心地が損なわれるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

【劣化が健康に与える影響】

20年間使用したマットレスの劣化は、以下のような健康リスクを引き起こす可能性があります。

●体のサポート力低下:適切な姿勢を保てず、腰痛や肩こりの原因に

●アレルゲンの蓄積:長年の使用により、汗・皮脂・ダニなどが蓄積し、衛生面の問題が発生

●睡眠の質の低下:寝返りが増えたり、熟睡できなくなったりする

マットレスの劣化は徐々に進行するため、自分では気づきにくいことがあります。しかし、新しいマットレスやホテルのベッドを使った際に「いつもより快適」と感じる場合は、現在のマットレスが劣化している可能性が高いです。

【20年前のマットレスと最新技術の違い】

マットレス業界は、この20年間で大きく進化しました。現在のマットレスには、以下のような最新技術が導入されています。

●より効果的な体圧分散技術

●温度調節機能を持つ新素材

●睡眠の質を向上させる構造設計

そのため、20年前のマットレスと比べると、現在のマットレスは性能面で大きく向上しています。

【買い替えを検討するタイミング】

以上の点を考慮すると、20年間使用したマットレスは買い替えを真剣に検討すべき時期に来ています。ただし、最終的な判断は以下の点を総合的に評価することが大切です。

●現在のマットレスの状態(へたり・沈み込み・異音の有無)

●使用者の体調や睡眠の質(寝起きの不快感・疲れの残り方)

●衛生面(ダニやカビの発生の有無)

快適な睡眠を確保するためにも、マットレスの買い替えを前向きに検討してみましょう。

マットレスの状態チェックと買い替えの判断基準

20年間使用したマットレスの買い替えを検討する際は、まず現在の状態を詳細にチェックすることが重要です。マットレスの状態を正確に把握することで、買い替えの必要性や緊急性を判断できます。

【マットレスのチェックポイント】

1.視覚的な確認

●へこみや凹みの有無

 ・特に肩や腰の部分に注目

 ・へこみの深さが2.5cm以上なら交換を検討

●変色や染みの確認

 ・汗や体液による黄ばみ・変色

 ・カビや湿気によるシミがある場合は要注意

●縫い目やキルティングの状態

 ・ほつれや歪みがあると構造の崩れの可能性

 ・端の縫い目が緩んでいる場合は交換を検討

2.触覚的な確認

●反発力のチェック

 ・手で押した後、すぐに元の形に戻るか?

 ・跡が残る、戻るのに時間がかかるなら劣化の証拠

●エッジサポートの確認

 ・端に座った際に沈み込みや不安定さがないか?

 ・エッジサポートが失われている場合は構造劣化のサイン

3.匂いのチェック

カビ臭さや酸っぱい臭いがある場合、内部の衛生状態が悪化

不快な臭いは健康への影響も懸念される

4.睡眠の質の確認

●起床時の体の痛みやこわばり

 ・適切なサポートが失われている可能性

●寝返りのしやすさや中途覚醒の頻度

 ・夜中に目が覚める回数が増えた場合、劣化の兆候

5.アレルギー症状の悪化

ダニ・カビ・ほこりの蓄積による影響

くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみが増えた場合は要注意

【買い替えの判断基準】

以下のポイントを総合的に評価し、複数の問題が見られる場合は買い替えを検討しましょう。

●視覚的な劣化(へこみ、変色、ほつれなど)

●睡眠の質の低下(体の痛み、中途覚醒の増加)

●アレルギー症状の悪化

●エッジサポートや反発力の低下

ただし、軽微な問題のみであれば、マットレスパッドの使用などの一時的な対策で改善できる可能性もあります。最終的な判断は、自身の体調・睡眠の質・経済的な状況を考慮し、慎重に行いましょう。

新しいマットレス選びのポイント

20年間使用したマットレスの買い替えを決断したら、次は新しいマットレスの選び方が重要です。この20年間でマットレス業界は大きく進化し、選択肢も格段に増えました。ここでは、新しいマットレスを選ぶ際の重要なポイントについて詳しく解説します。

1.自分の体型や睡眠姿勢に合ったマットレスを選ぶ

●体重や身長、寝姿勢(仰向け・横向き・うつ伏せ)によって最適な硬さが異なる

 ・仰向け寝・体重が重い人硬めのマットレスが適している

 ・横向き寝・体重が軽い人やや柔らかめのマットレスが快適

2.マットレスの素材を考慮する

主な素材には以下のような特徴があります。

●スプリングマットレス(ポケットコイル・ボンネルコイル)

 ・ポケットコイル体圧分散性に優れる

 ・ボンネルコイル弾力があり、耐久性が高い

●ウレタンフォームマットレス

 ・体にフィットしやすく、振動が伝わりにくい

●ラテックスマットレス

 ・天然素材で通気性・弾力性に優れる

3.最新の機能を活用する

●湿気対策・抗菌機能付きマットレスより衛生的に使用可能

●オーダーメイドマットレス体型や好みに合わせて最適化

●硬さ調整可能なマットレス体調や好みに応じて変更できる

●左右で異なる硬さのマットレス夫婦やパートナーと快適に使用可能

4.適切な硬さを選ぶ

●硬すぎると体への負担が大きく、適切なサポートが得られない

●柔らかすぎると体が沈み込み、寝返りが打ちにくい

●理想的な硬さ体の曲線に沿って適度に沈み、しっかり支えられる

5.サイズを考慮する

●現在の寝室のレイアウトや使用環境を考慮

●一人用ならシングルかセミダブル、パートナーと使用するならダブル以上

●広めのサイズを選ぶとより快適に睡眠できる

6.価格とコストパフォーマンスをチェック

●長期間使用するものなので、品質を重視

●高価なものが必ずしも最適とは限らない

●予算に合わせて、性能と価格のバランスを考慮する

7.試し寝を活用する

●寝具店で実際に横になって体感することが大切

●可能な時間、横になって寝心地をチェック

●試し寝ができるお店を選ぶと安心

8.健康状態に配慮する

●腰痛や肩こりがある場合は、サポート力の高いマットレスを選ぶ

●必要に応じて医療専門家のアドバイスを受けるのも有効

9.耐久性と保証期間を確認する

●長期間の使用を考え、保証期間が長いものを選ぶ

●品質の高いマットレスを選ぶことで長持ちする

 

新しいマットレスの選択は、快適な睡眠と健康的な生活のための重要な投資です。20年前とは大きく異なる最新の技術や素材を活用し、自分のニーズに最適なマットレスを選ぶことで、睡眠の質を大幅に向上させることができます。

時間をかけて慎重に選び、長期的な視点で自分に合ったマットレスを見つけましょう!

マットレスの長寿命化とメンテナンス方法

新しいマットレスを購入した後は、その寿命を最大限に延ばすためのメンテナンスが重要です。適切なケアを行うことで、マットレスの性能を長期間維持し、再び20年も使用する事態を避けることができます。

1.定期的な回転と裏返し

3〜6ヶ月ごとに180度回転させることで、体重がかかる部分を分散させ、均等に使用できる

両面使用可能なマットレスは表裏を入れ替えることでさらに均等な使用が可能

片面使用専用のマットレスもあるため、製品の説明書を確認する

2.適切な清掃

定期的に掃除機をかけ、ほこりやダニを除去する

年に1〜2回、専用クリーナーで表面をクリーニングするのが理想

汚れがついたら早めに対処し、適切な洗剤で拭き取る

3.カバーとマットレスパッドの活用

マットレスには必ずカバーを使用し、定期的に洗濯する

マットレスパッドを使用すると負担が軽減し、寿命が延びる

4.湿気対策

定期的な換気を行い、カビや材質の劣化を防ぐ

●湿度の高い季節や地域では除湿器を活用する

通気性の良い寝具を使用し、就寝時の湿気を軽減

5.直射日光や熱源からの保護

長時間の直射日光はマットレスの素材を劣化させるため、遮光カーテンやブラインドを活用

暖房器具の近くに置かないよう注意する(特にウレタンフォームは温度に敏感)

6.適切な使用方法

●マットレスの上で飛び跳ねたり、座って激しく動いたりしない

●移動時は持ち上げて運び、引きずらないようにする

7.定期的な点検

6ヶ月に1回、マットレスの表面に凹みや変形がないか確認する

●支持力が低下していないかチェックし、早期に問題を発見・対処

8.体重管理と健康維持

●急激な体重増加はマットレスへの負荷を増やし、性能低下を早める

●健康的な体重を維持することで、快適な睡眠環境が持続

9.耐用年数を意識する

●どんなに丁寧に使ってもマットレスには寿命がある

●高品質なマットレスの耐用年数は8〜12年程度が目安

●定期的に状態を評価し、必要に応じて交換を検討

 

これらのメンテナンス方法を実践することで、マットレスの性能を長期間維持し、快適な睡眠環境を確保できます。適切なケアは、マットレスへの投資を最大限に活かし、健康的な睡眠習慣を支える重要な要素となります。

環境への配慮と古いマットレスの処分方法

20年使用したマットレスを新しいものに買い替える際、古いマットレスの処分方法も重要な検討事項です。マットレスは大型廃棄物であり、その処分には環境への配慮が求められます。ここでは、環境に優しい処分方法とサステナブルな選択肢について解説します。

1.地域の廃棄物処理規則を確認

●マットレスの処分方法は自治体ごとに異なるため、事前に確認が必要

●大型ごみとして回収される場合が多く、申し込みや料金が必要なケースも

●一部の自治体では、マットレスの分解・分別を求められることもある

2.リサイクルを活用

●マットレスはリサイクル可能な素材が多く含まれる

 ・スプリング金属として再利用可能

 ・ウレタンフォーム再生して断熱材などに活用

●マットレス専門のリサイクル施設がある地域もあり、環境負荷を軽減できる

3.寄付という選択肢

●比較的状態の良いマットレスなら、チャリティ団体や福祉施設に寄付できる可能性あり

●ただし、衛生面・安全面の基準があるため、事前に受け入れ可能か確認が必要

●再利用可能なマットレスを必要な人に届けることで社会貢献が可能

4.再利用のアイデア

●ガーデニングの防草シートとして活用

●ペット用のベッドとして再利用

●クラフト材料として利用し、新たな価値を創出

5.製造元や販売店の回収サービスを利用

●一部のマットレスメーカーや販売店では、新しいマットレス購入時に古いマットレスを回収

●適切にリサイクルや処分を行うケースが多く、環境への配慮が期待できる

6.環境に配慮した新しいマットレスを選ぶ

●リサイクル可能な素材を使用したマットレスを選ぶ

●環境負荷の少ない製造プロセスを採用するメーカーの製品を検討

●長寿命設計のマットレスを選ぶことで、交換頻度を減らし環境負荷を軽減

7.法規制の把握

●マットレスの埋め立て処分が環境に与える影響から、法規制が強化されている

●一部地域では、マットレスのリサイクル義務化が進行

●規制の動向を把握し、適切な処分方法を選択することが重要

8.経済的な側面も考慮

●リサイクル施設の利用には料金が発生する場合もある

●ただし、長期的には環境保護につながる投資と考えられる

●新しいマットレス購入時に無料回収サービスを提供している販売店もあるため、総合的にコストを比較検討

 

環境に配慮したマットレスの処分は、資源の有効活用や環境保護に貢献する大切な行為です。20年間使用したマットレスの処分を通じて、環境への意識を高め、より持続可能な消費行動につなげることができます。

適切な処分方法を選択することで、快適な睡眠環境の更新と環境保護の両立を実現しましょう。

まとめ

20年使用したマットレスの買い替え時期について、以下のポイントが重要です。

1.一般的なマットレスの寿命は8〜10年程度であり、20年の使用は明らかに耐用年数を超えています。

2.マットレスの状態チェックが重要で、へこみ、変色、縫い目のほつれ、反発力の低下、匂いなどを確認します。

3.睡眠の質や身体の不調(腰痛、肩こりなど)も買い替えの判断基準となります。

4.新しいマットレス選びでは、体型、睡眠姿勢、素材、機能、サイズ、価格などを考慮します。

5.購入後のメンテナンス(定期的な回転、清掃、湿気対策など)が重要で、これにより新しいマットレスの寿命を延ばすことができます。

6.古いマットレスの処分は環境に配慮し、リサイクルや適切な廃棄方法を選択します。

20年間使用したマットレスは、買い替えを真剣に検討すべき時期にあります。新しいマットレスへの投資は、睡眠の質向上と健康維持につながる重要な決断です。適切な選択と管理により、快適な睡眠環境を長期にわたって維持することができます。

 

【あとがき】

記事をお読みいただき、ありがとうございました。

今まで仕事をしている中で、20年以上同じマットレスをお使いのお客様に数多くお逢いしてきました。

 

お客様の中には、マットレスの異変に気づいておられる方もいれば、まったく気づいておらずお店での説明や展示マットレスの試し寝で、ご自宅のマットレスの劣化具合に気づかれる方もおられました。

 

マットレスを購入したのが25歳ならば現在は45歳、30歳ならば50歳、私が勝手にマットレスを使用していた20年間を想像すると、仕事にプライベートに大変忙しい時期であったと思います。

中には、住宅や車の購入、育児や子供の学費、定期的な家電の購入など挙げたらきりがないほどのことがあって、マットレスなどの寝具に関心が薄くなるのも仕方のないことだったのではないかと推測してしまいます。

 

また、寝具って長く使っていると、体が慣れるというか順応するというか、「こういうもの」と、違和感なく使えてしまうようにも思います。

ただ、そうは言っても長期使用で劣化した寝具、特にマットレスなどは睡眠や身体に悪い影響を及ぼすことは一般的に知られていることです。

そうした悪影響も年齢を重ねることで、より顕著になっていきます。

 

今回の記事をお読みいただき、もし今お使いのマットレスが20年以上使用している場合は、ぜひ一度マットレスの状況の確認をしてみていただきたいと思います。

 

改めて見てみると、今まで見落としていたマットレスの劣化に気づいていただけるかもしれません。

そんな切っ掛けにしていただけたら幸いです。

よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

 

この記事は「睡眠環境・寝具指導士」「睡眠改善インストラクター」「ムートンマイスター」の株式会社志なのや代表取締役・志なのや五代目の笹原誠が書きました。

 

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