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POSTED | 2016.05.30

CATEGORY | 敷き寝具

眠りのプロが教える布団の選び方【敷き寝具編】

こんにちは!!

寝具業界に入って30年(32年?)、新潟県上越市でふとん屋を営む笹原誠です。

今日の話の内容は、先日お店に来られたお客様が質問された事です。

 

来店くださったお客様は、50代の男性の方で「肩こり」「腰痛」に悩んでる方でした。

お店に来店された目的は、「枕でも替えれば体の調子が楽になるかな?」という思いからでした。

 

いつものようにオーダーメイド枕のカウンセリングからのスタートです。

途中、会話の中でお客さんが、「敷き布団も大事だと思うんだけど、どうやって選んだらいいか分からんくて」と言われたのが印象的でした。

 

敷き布団の大切さが分かっていても、どうやって選んだらいいのか?悩んでる人多いんです。

困り顔

 

今回は、眠りのプロがすすめる敷き寝具(布団・ベッドマットレス)の選び方をお伝えします。

 

あなたが今使っている布団(ベッド)、どうやって選んで使ってますか?

 

  • ①自分でお店で選んで買った。
  • ②自分でネットやカタログ、テレビなどの通信販売で買った。
  • ③家の人(親御さんや奥さん)が買ってくれた。
  • ④家の押入れにあった。

他にもあるかもしれませんが、代表的なものが上の4つです。

 

いろいろな事情があると思いますが、今回は睡眠の質の事を一番に考えて説明させてもらいます。

 

先ず、①と②は使われる本人が自分で買っている点が、凄くいいです。

やっぱり、自分なりの寝心地の好みがありますから、自分で比較したり、調べたりする事は大事ですね。

 

その点でいくと、③は本人以外の人が選んでいる点で、残念です。

結構、若い方や男の人に多いパターンです。奥さんや親御さんが代わりに選んじゃうわけです。

 

④は、押入れの中にあった布団の中から、自分で寝比べて選んだのならいいですが、「単純に一番上にあったから」とかいう理由でしたら残念な部類です。

 

大切な事は、「洋服の試着」や「靴の試し履き」みたいに、使う人が自分自身で試して選ぶという事です。

靴試し履き

 

そこの点を大事に考えると、①の『お店で自分で選ぶ』が一番ということになります。

②の通信販売は、実際に寝心地を試せないという点が、お薦め出来ない大きな減点ポイントです。

次に、

それじゃ実際にお店ではどのように選べばいいと思いますか?

 

  • ①なんといっても予算重視!
  • ②デザインや色柄など、寝室とのコーディネート重視!
  • ③有名人がコマーシャルしているとか、メディア露出重視!
  • ④お店の方におまかせ!
  • ⑤実際の寝心地感重視!

 

①の「予算重視」は、予算が先に決まっていると、そもそも選択の幅が狭まってしまいます。

決して、高い商品でないと体に合わないわけではないですが、金額が高い品物にはそれなりの訳があります。(体圧分散性能や耐久性が高いものが多い。)

 

特に、敷き寝具(敷き布団やベッドマットレス)は一年中毎日使うものです。

 

その点では、掛け布団よりもこだわってもいいくらいの使用頻度です。

ガチガチの予算重視よりは、予算オーバーも大目に見るくらいの方が、後できっと満足します。

 

②の「デザイン性や色柄」などは、昭和の時代、木綿わたが全盛の頃の話です。

今の寝具は、スッポリと被せるカバーが殆どですので、寝室とのコーディネートはカバーで行なってください。

 

③の「有名人が宣伝している布団」、この頃寝具メーカーが競って宣伝しています。

有名アスリートが宣伝しているのが多いですよね。私の店でも扱っています。

ただ、「有名人が宣伝しているから」という理由では選んで欲しくないです。

誤解しないでいただきたいのは、どれもメーカーさんが一生懸命開発された、いい商品です。

でも、だからといって、「その商品の寝心地が合う人もいれば、合わない人もいる。」という事です。

使う人の体型によっては合わない場合もあるので、宣伝だけで決める事は危険です。

 

④の「お店の方におまかせ!」これは店の人間からしたら最高にいいですね。

この考え方が世間に広がってくれれば嬉しいですが、やっぱりただお店の人にお任せってやっぱりダメですよね。

お店によっては、片寄ったメーカーの商品しか置いていない店もあります。

商品を使った事がなくて、セールストークを知っているだけの販売員さんの場合もあります。

 

そんなお店だと、本当にお客さんのことを考えた商品を薦めるというよりも、月毎の重点セールス商品をお客さんのこと関係なく薦められるかもしれません。

 

お店の方にお任せする場合は、お店と販売員さんを見極める事が大事です。

 

⑤の「実際の寝心地感重視!」これがやっぱりお薦めですね。

人間って不思議なもんで、自分の体型に合った敷き寝具に寝転んだ時、その寝心地感を気持ち良く感じるんです。

本能で“楽に寝てる”感覚を感じ取るんだと思います。

 

自分の寝心地感を大切にして、後は信頼できるお店の人の意見を参考に選ぶのが一番だと思います。

 

具体的に、自分に合った寝心地感を知ることが出来るお店はどんなお店か?

 

  • ①体型の特徴を、計測値を基に説明してくれる。
  • ②体型にあった理想の寝心地ができる寝具をいろいろ試す事が出来る。
  • ③最高の寝心地の商品の他に、近い寝心地の商品を揃えている。

以上の3つが大事なことです。

詳しく説明すると・・・

 

①の「体型の特徴を、計測値を基に説明してくれる。」っていうのは、お客さんの「仰向き寝」「横向き寝」、そして、寝ている時の「仰向きの体圧状態」と「横向きの体圧状態」を専用のコンピューターで計測してくれるお店です。

仰向き寝体型測定

横向き寝体型測定

体圧/仰向き

体圧/横向き

その計測値を基にして、体型の特徴を説明してくれるお店が理想です。

測定データ

お客さんの中には、体型の特徴や体圧状態の説明をすると、自分の状態にピッタリあってビックリする人が大勢います。

 

②「体型にあった理想の寝心地ができる寝具をいろいろ試す事が出来る。」っていうのは、先ほどの計測データを基に、自分の体型に合った敷き寝具の体験が出来るお店です。

オーダー敷きお試し製作

オーダー敷きお試し寝

先ずは、自分の体型に合った寝心地を知ることが大事です。

その寝心地を知った上で、その寝心地に近い、他の素材で作られた敷き寝具も試せる事ができると選択肢が広がっていいです。

ゲルテックス240X

 

③「最高の寝心地の商品の他に、近い寝心地の商品を揃えている。」っていうのは、いくら「寝心地が最高!」「楽に寝れて、疲れが軽減する!」といっても、人はそれぞれ事情が違いますから、「最高なのは分かるけど、そこまでは・・・」という場合もあります。

そんな時に、「最高の寝心地感」に近い寝心地の敷き布団を、いろいろなタイプ(予算別/寝心地感別)揃えている店が理想的です。

 

以上の3つを参考にお店を選ぶ事がお薦めです。

せっかく敷き寝具の購入を考えているんでしたら、長く使う品物ですので納得して選ぶ事が大切です。

 

最後に、せっかく体型に合わせて購入したのに、使っている間に「体型の変化」や「経年劣化」を心配される方がいます。

 

長く使っている間に体型の変化や、商品自体の経年劣化で寝心地が合わなくなることは必ずあることです。

新品同様とはいいませんが、それに近い状態に寝心地を戻す事が可能な商品が、現在は販売されています。

お客さんには幾らかの実費を負担いただきますが、体型に合わなくなった部分をサポートしたり、布団の劣化した部分のクッション性を補ったりする部材を用意してある商品があります。

長く使用する為にも、購入前にそういった点も選択基準の一つに加える事も大切だと思います。

 

以上が、「眠りのプロがすすめる敷き布団(ベッドマットレス)の選び方」のポイントです。

長く、そして毎日使う寝具ですので、少しでも参考にしていただいて、自分に合った最高の敷き寝具を選んでみてください。

 

「今回のポイント」

  • 敷き寝具は、使う人が実際にお店で試してから購入する事が大切。
  • 宣伝に惑わされないで、自分の体型に合った敷き寝具が一番。
  • 理想的な寝心地を知った上で、自分好みの寝心地感に合ってるか確かめる。
  • 長く使う商品なので、先々のアフターフォローも考慮する。

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