羽毛掛けふとんと羽根掛けふとんの違い!?

昨日は雨降りの日曜日でした。

運動会が順延になった学校もあったそうです。お弁当を作ったお母さんはもう一回作ることになって大変でしょうが、子供さんはお母さんのお弁当が二回食べれて、逆に嬉しいでしょうね。

自然災害が続いています。台風の被害があったり北海道で大きな地震があったりと、テレビのニュースを見ていると自然の力を目の当たりにして恐ろしくなります。被害にあわれて亡くなられた方のご冥福と、被害にあわれた地域の復旧復興を心よりお祈りします。

 

雨模様の一日でしたが、お布団のお手入れのお客様やオーダー枕の調整の方、それに新しくオーダー枕を作りに来店くださった方と忙しい一日でした。

 

そんな中、あるお客様が持ってこられた布団が気になったのでブログに書こうと思います。

 

布団の品質表示ラベルを見てみるとこんな内容でした。

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「 表示者は問題があるといけないので消しました。根性なしですみません。」

品名・・・「羽根掛けふとん」・・・羽根、はね、ハネ・・・

水鳥の羽を使った布団に、〝羽根ふとん〟ていうのと〝羽毛ふとん〟ていうのがありますが、呼び方だけじゃなくて品物が違うってご存知ですか?

 違いは布団の中に詰めてあるものの割合で決まるんですが、フェザー(羽根)が50%以上だと『羽根ふとん』、ダウン(羽毛)が50%以上だと『羽毛ふとん』になります。

 

 今回お持ちになった布団は品質表示に詰めもの「フェザー80%」「ダウン20%」とありますので、正真正銘の羽根ふとんでした。

 

なんでこんなに強調して書いているかというと、実は、お持ちになったお客さんがこの布団を一般的に使われている〝羽毛ふとん〟だと思われていたからなんです。

なんでも買われた時は品質表示などは確認せず、なんとなく値段が安かったので買ったというお話でした。

 

で、買ってから年数も経ったので、志なのやの広告を見てそろそろ仕立て直しってやった方がいいかと思ってお持ちくださったわけなんですが、結論から言うと、お客様には羽根ふとんと羽毛ふとんの違いをご説明して、この布団の仕立て直しは止めて新しい〝羽毛ふとん〟をお買い上げいただきました。

 

なんで仕立て直しをしないで、新しいのを薦めたのか・ ・ ・ その訳は下のイラストを見てもらうと一目瞭然です。

「あああ」

「布団に使われるのは基本的にダウンとスモールフェザーです。」

軽くて暖かいと人気の羽毛ふとんは水鳥の胸の毛(ダウン)が、体温で暖まった空気を閉じ込めてくれるからなんですが、今回お持ちになった羽根ふとんに詰められていたのは、保温性のないラージフェザーがほとんどだったからなんです。

基本的に仕立て直しをお引き受けするのはダウンの割合が80%以上の品物にさせてもらっています。それ以下の割合だったり、フェザーでもラージフェザーが多いものは、冬掛けに必要な保温力の点で問題があるからです。

今回お持ちになった羽根ふとんは処分を頼まれましたので、お客様が帰られてから再度じっくりと中の状態を確認しました。

布団の中の詰めものがこちらです↓

「あああ」

「表示の通り、ほぼ羽根(フェザー)です。それもラージフェザーばっかり!」

アップでみるとこんな感じです↓

「赤い羽根募金の羽根ぐらいの大きさです。」

「赤い羽根募金の羽根ぐらいの大きさです。」

表示通りのフェザー満タンの羽根ふとんでした。ここまで大きなラージフェザーがタップリ詰められている品物は久しぶりに見ました。

 

冷静に考えてみると、なんのためにこの羽根ふとんは作られたのか疑問に思いました。

冬掛けとして作られたはずなのに、保温性もなく、フィット感も出ないラージフェザーを使って布団を仕立てる・ ・ ・ この羽根ふとんを作っている寝具メーカーは、まったく寝床内気候のことや睡眠環境のことを考えていないのだと悲しくなりました。

 

このような利益の事しか考えていない布団が作られないように、地方の小さな布団屋ですが出来るだけの情報発信をしていきたいと思いました。