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POSTED | 2020.10.14

CATEGORY | 掛け寝具

羽毛布団は奥が深い!快適な羽毛布団を追求!!

冬の掛ふとんといえば、やっぱり「羽毛布団」。

ずっと木綿わたの布団を使っていた人も、一度羽毛布団を使ってみるとほとんどの人が羽毛布団をやめれなくなります。

そんな羽毛布団の話を五代目がさせていただきます。

 

羽毛布団は「軽くて温かい」が売りのお布団ですが、この羽毛布団の性能を発揮させるためには「お布団の側生地」がとても重要になります。

お布団の側生地がしなやかで身体にフィットしてくれないと、身体との間に隙間ができて、温まった空気を閉じ込めておくことができず、全然温かくなりません。

さらに、ただ閉じ込めておくだけだとお布団の中の湿度が高まってしまうので、その調整をする役割も重要になります。

 

羽毛布団の側生地がどんな感じなのか少し説明させていただくと、羽毛布団の側生地は中に詰めてある「羽毛」が出てこないような生地でなくてはならないので、織り目を潰す加工を施してあります。

ただ、この織り目を潰す加工も加減があって、キッチリとすればするほど羽毛は出てこなくなりますが通気度は低くなってしまいます。

通気度が低くなると何が問題なのかというと、今度はお布団の中が蒸れてしまうようになります。

 

寝ている人間の体温や寝汗などの影響で湿度があがってしまうからです。

 

この布団の中の蒸れ感(溜まった湿度)は、通気度が高いほど布団の外に放湿されて適度な状態に保つことが出来るので、側生地の通気度は高いことが望ましいといわれています。

ただ、当然ですが、通気度が高いと側生地の織り目を潰す加工が緩いということですので、中に詰めてある羽毛が出てくる可能性が高まってしまうわけです。

 

布団の中から羽毛が出てくるようだと日本ではクレームの対象となりますので、そうならないように、通気度が高い側生地にはその織り目から出てこないような大きな羽毛を詰めることが必要になります。

(羽毛布団の本場ヨーロッパでは、布団から羽毛が出てくることはそんなに問題にされないので、日本ほどきつく側生地の織り目を潰した生地を使用せず、通気度重視の側生地を使われています。)

 

ただ、作り立ての時にいくら大きな羽毛を詰めても、使っていく間に羽毛は損傷していって小さなファイバー(羽枝)を出します。このファイバーが出てくることは問題だなと前々から思っていました。

 

しなやかで、通気度も高くて、そしてファイバーが出てこない側生地で作った羽毛布団。そんなことを悩んでいた時に出会ったのが「ゴアテックス」を使った羽毛布団でした。

 

スポーツをする方なら「ゴアテックス」を使ったスポーツウェアなど使ったことがある方もいらっしゃるかと思いますが、汗を通過させて蒸れを防いでくれて、更に汚れを通さないことで有名な素材です。

 

この「蒸れない」「汚れを通さない」といった理想的な素材を活用して羽毛布団を作ることが出来るようになりました。

 

今までも、このゴアテックス加工の羽毛布団は大手寝具メーカー品は扱っていたのですが、やはり、こだわればこだわるほどオリジナルで製品を作りたくなってしまい、今回、志なのやオリジナルを作ることにしました。

 

実は只今志なのやオリジナルのゴアテックス加工の側生地を使用した羽毛布団を制作中なんです。近日中に発表できると思いますので、詳細はまたこのブログでお伝えしたいと思います。

 

そんなことで今日のブログはここまでです。ありがとうございました。

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