こんにちは!!ふとんの志なのや5代目・笹原 誠です。
このブログを読んでいるあなた、家で晩酌してますか?
私は20代30代の頃は、まったく家で晩酌はしませんでした。
ただ、真面目だった訳じゃなくて、「青年会」「地元消防団」「商工会青年部」と地元にあるいろんな団体に参加していて、日替わりでそれぞれの活動があったんで、毎晩のように外に呑みに行っていました。(家庭を顧みないワガママなお子ちゃまでした。)
でも、40代半ばになって参加していた団体からも卒業すると、外で呑む機会も激減しました。
今では外で呑むのは仕事関係や、たま〜に親しい人と呑むくらいで、ほとんど家で呑む事が多くなりました。
「晩酌を嗜む大人」になったわけです。
不思議なもんで家で晩酌をしなかった頃は、夕飯の時などお酒を呑みたいとは全く思いませんでした。
でも、晩酌をするようになると、夕飯の時には呑みたくて呑みたくて、晩酌の時間のために一日頑張って働いてるって感じになります。
最初は、缶ビール350ml一缶で満足してたのが、毎晩続けている間に缶チューハイ350缶が一本加わって、そうこうしている間に二本のうち一缶は500mlになって、晩酌がすっかり習慣になる頃には、大五郎ボトルの焼酎を自分で割って酎ハイを作るスタイルに落ち着きました。
呑んでる時間も長くなって、晩飯のおかずをツマミに呑むのが終わると、場所をテレビの前の自分の定位置に移動して、氷を目一杯入れたコップでちびちび呑む「ウイスキーのロック」が仕上げの一杯に加わるようになりました。
で、こういった生活習慣を毎日のように過ごしていると、どうなるか?
こんな状態になりました。
- 早く眠くなるので10時頃にはベッドに入ってしまう。
- 夜中、だいたい2時頃にトイレに行きたくなって目が覚める。
- トイレから戻って一度は寝つくが、眠りが浅いので4時頃にはベッドの中で目が冴えて来てしまう。それで、5時前にはリビングに行って、薄暗い中でテレビを付けて半分起きてるような寝てるような状態で時間を過ごす。
- お昼ご飯を食べた後など結構眠くなるので、イスに腰掛けながらでも目をつむっている「お昼ねタイム」が必要になる。
毎日毎日というわけではないんですが、こんな感じの日々を過ごすようになりました。
よくない状態ですよね。どう考えてもマズイですよね。
毎晩の状態を少し詳しく調べてみました。
①早く眠くなるので10時頃にはベッドに入ってしまう。
脳には「脳幹網様体賦活系(のうかんもうようたいふかつけい)」という脳を目覚めさせておく働きをもっているところがあるそうです。
アルコールの作用が、この脳幹網様態賦活系(のうかんもうようたいふかつけい)に達すると目覚めさせておく働きを抑制することになるので、眠くなってしまうというわけです。
②夜中、だいたい2時頃にトイレに行きたくなって目が覚める。
アルコールはレム睡眠を減少させ、中途覚醒を増やす作用があります。
それと、利尿作用によって 夜中にトイレにいきたくなって目が覚めることも増えます。
③トイレから戻って一度は寝つくが、眠りが浅いので4時頃にはベッドの中で目が冴えて来てしまう。それで、5時前にはリビングに行って、薄暗い中でテレビを付けて半分起きてるような寝てるような状態で時間を過ごす。
時間が経って、アルコールが分解されて中枢の麻痺が解けてきます。すると、目を覚ましていようとする覚醒中枢が働き始めるため、眠っていれなくなります。
眠っていたいような眠っていれないような、なんともボーッとした意識の状態です。
④お昼ご飯を食べた後など結構眠くなるので、イスに腰掛けながらでも目をつむっている「お昼ねタイム」が必要になる。
大量のお酒を飲んで眠れても、実はそれは、本来の眠りではなかったんです。
それは中枢が麻痺して意識を失った麻痺状態になっているだけで、実際の脳と体は睡眠不足と同じ状態だったんです。
そのため、本来、睡眠中に行なわれる機能回復過程はほとんど停止してしまっているので、お昼頃には眠気が襲ってくるというわけです。
調べると、だんだん怖くなりました。ひえ〜って感じです。
睡眠の事は勉強しているんですが、自分の日常生活となると甘くなっていました。
確かに、晩酌を毎日毎日続けている時は、日中も頭がスッキリしない感じでした。
でも、なかなか晩酌が習慣になってると止めるのが難しいんですよ。
仕事が終わって、夕飯の時になるとやっぱり呑みたくなるんです。
転機は突然やってきました。
ある時風邪を引いたんです。ダルくなって、熱っぽいので医者に行きました。
検査の結果、インフルエンザではなくただの風邪だったんですが、予防のため『リレンザ』を吸っとく事になりました。
リレンザを一個吸って他に風邪薬ももらって飲んだら、結構あっという間に2日くらいで調子が良くなったんです。
調子が良くなると、薬飲むの、面倒臭くなっちゃうんで、それで、風邪薬を飲み切らないで止めてしまったんです。
「風邪治って良かった〜」なんて思って、一週間くらい経ったら、風邪ぶり返しちゃったんです。
急に咳と痰も出るようになって、調子が悪くなってしまいました。
タバコは数年前に止めているんですが、咳とか痰が続くと怖くなっちゃうんで、念のため病院にいきました。
「咳と痰」が酷かったんで呼吸器専門医院に行って、そこではレントゲンまで撮ってもらって検査しました。

「画像はイメージです。」
結果は・・・軽い「肺炎」という事でした。
臆病なんですぐ「入院」とか「手術」とか想像してしまって、ドキドキしてました。
お医者さんからは、「前にもらった薬、ちゃんと飲まないからだよ」「今度はちゃんと飲まなきゃダメだよ」と、50歳にして、幼稚園児を諭すようなお言葉をいただきました。
結局また薬をもらったわけです。
さすがに今回は「キッチリと真面目に薬を飲もう!」と思って、アルコールとは一緒に飲めないので、晩酌を止める事にしました。
キッカケがあれば人間、習慣も変えれるもんですね!!
その日からスパッと晩酌を止めました。
薬を飲み切っても「ノンアルコール生活」は続けて、10日間晩酌を止めました。
ノンアルコール生活で身体に起きた変化
夕食後の時間が有意義に過ごせる。
夕飯の後も終わっていない仕事をしたり、本を読んだりしてゆったり過ごせるようになりました。
夜中にトイレに起きないようになった。
晩酌をしていた時は、大体夜中の2時頃にトイレに起きていたのが、晩酌を止めたら一晩中起きる事がなくなりました。
朝までグッスリと眠れるようになった。
トイレに起きるとそれから眠りが浅くなって、4時頃には目が覚めて来て、ボーッとベッドから起きて来ていたのが、今では朝までグッスリ眠れるようになりました。
朝、爽やかに起きる事が出来るようになった。
気持ちよく5時半頃には起きて、仕事をしたり本を読んだりして過ごす事が出来るようになりました。
頭や身体がボーッと重だるかったのが、スッキリとした。
頭の中や身体がなんとも言えないボーッとした感じで過ごしていたのが、スッキリとした感じで、身体は軽くなったような感じがしています。
昼ご飯後の「お昼ねタイム」は椅子に腰掛けて、15分くらいでスッキリとするようになった。
「お昼ねタイム」は気持ちの切り替えにも大切だと思っています。晩酌をしていた時は15分くらいでは物足りなかったんですが、今ではその時間でもスッキリとするようになりました。
ほんの10日間の脱晩酌、ノンアルコール生活だったんですが、睡眠と身体への影響は劇的でした。
睡眠の質が変わった事はてきめんに実感しましたし、翌朝の身体の調子がいいのも実感しました。
ただ、これからもずっと晩酌を止めるのかというと、・・・自信がないです。
やっぱり仕事が終わったら一杯飲みたくなりますし、「少しくらいなら・・・」って思いはあります。
でも、今巷で話題になっている「グルテン過敏症(不耐症)」っていうのがあります。
それと同じような感じで「アルコール過敏症(不耐症)」っていうのがあるかもしれません。私はもしかしたらそれに当たるかもしれないんで、今度また飲まない期間を作って、飲んだ時と身体の変化を比べてみたいと思います。
あなたも、もし晩酌の量が増えてきていたら、睡眠に大きな影響が出ているかもしれません。
ぜひ機会を作って、飲まない時と身体の調子を比べてみてください。
「今回のポイント」
- 晩酌はだんだんとアルコールの量が増えていく。
- 大量のアルコールを呑んで眠るのは、眠っているのではなく意識を失った状態と同じ。
- 晩酌を止めると劇的な変化が睡眠と身体に起きる。
- もしかしたら「アルコール過敏症(不耐症)」ていう体質があるのかもしれない。
良質な睡眠と爽やかな毎日の為に、ノンアルコール生活にチャレンジしますか?
・・・できるかな〜私?