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POSTED | 2023.06.21

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布団のお手入れとは!?

「布団のお手入れ」というと、昔は「布団干し」と「仕立て直し」だけでした。私の知る限りではそれだけだったと思います。

普段は、晴れ間に布団を日光に当てる「布団干し」を定期的に行って、3年~5年の周期で「仕立て直し」でふかふかの布団に戻すのが「布団のお手入れ」といわれるものでした。

これは「もめん綿の布団」が主流だった時代の話ですが、その後、「布団の丸洗い」というサービスが普及していって、お手入れに「丸洗い」というものが加わりました。

 

現在は、布団の素材も「もめん綿」の他に「羽毛」や「合繊」といったものから「羊毛」「絹」「ウレタン」などなど様々な素材が使われています。

 

素材によってお手入れもそれぞれ適した方法がありますが、代表的なものは「布団干し」「除菌・殺菌・消臭※」「丸洗い」「仕立て直し」といったもので、布団の使用年数や使用状況に合わせて使い分けることが勧められています。

※「除菌・殺菌・消臭」が唐突に出てきましたが、清潔志向が高まっている今、広まっているお手入れ方法です。今回は説明は省きます。

 

そんな中、時たまお客様からのお問い合わせであるのが、「布団生地の交換」だけの相談です。

もめん綿の布団の場合がほとんどですが、古くなったり破れてしまったりした布団の生地だけを中の綿は作り直ししないで、そのまま入れ替えて欲しいという相談です。

ですが、もめん綿の布団は仕立てた当初と年数が経ってからでは、布団の中身(綿の部分)が若干縮まってサイズが変わっているものなんです。

ですのでその縮まっている状態の中身を布団の生地に綺麗に入れ直すのは無理なので、昔から布団の仕立てで商いをしてきた店では引き受けないことになっています。

 

もめん綿の布団の作り方を簡単に分かり易い言葉で説明すると以下の感じです。↓

「もめん綿のわた布団を作る際、まず布団の側生地の大きさより少し小さいサイズで、綿を布団の形に整えます。次に、その綿を布団の側生地に入れ、側生地の内側にしっかりとフィットさせるよう、綿を広げたり押さえたりして調整します。これにより、綿が均一に広がり、快適なわた布団が完成します。」

こうした作り方なので、縮まって締まってしまっているものは綺麗に仕上がらず、側生地がブカブカになってしまうので、そうした無責任な仕事ではお金をいただいてはいけないというのが、先代からの教えでもありました。

 

これは布団生地の見た目の綺麗さばかりではなく、実は、中身の綿が締まった状態になっていると、吸湿性や放湿性それに保温性が劣化しています。そこを無視して見た目の布団生地ばかり交換しても、本当の意味で布団のお手入れにならないということを昔の人は分かっていて引き受けないことにしていたんだと思います。

 

この考え方は現在冬布団の主流になっている羽毛布団にも通ずるものがあると思います。

もちろん見た目も大事ですが、それ以上に布団の本来の役割(吸湿性・放湿性・保温性)が発揮できるようなお手入れを心がけていきたいと思っています。

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