寝具をオーダーで作るという想い。

今年の誕生日で47歳になり、寝具業界に入って25年になりました。

今でこそ「オーダー枕」や健康寝具といわれる「温熱敷き布団」「体圧分散敷きふとん」など、眠りと健康にこだわった商品をご紹介していますが、家業に入った当初は『綿布団』が中心の商いでした。

私が家業を継ぐ為に実家に戻ってきた昭和63年頃、すでに新しい綿(もめん綿)でお布団を作られる方は減少を始めていましたが、まだまだ古くなったお布団を仕立て直しに出されるお客様は多くおられました。

綿布団の商いをする上で布団を仕立てられるという事は重要ですし、寝具の基本も学ばなければいけませんので、家業に入る前に技術や知識を習得すべく、布団の専門学校に入って勉強をしてきました。

学校は東京の板橋区にあった『東京蒲団技術学院』です。

写真はおちゃらけていますが、掃除の合間に衿付けのかっこをして撮ったものです。

写真はおちゃらけていますが、掃除の合間に衿付けのかっこをして撮ったものです。

軍隊経験者の学院長先生の指導は厳しく、入学と同時に頭は丸坊主にしなければならず、毎朝一時間半から二時間、正座で聞く学院長の講義は、高校を卒業したばかりの子供には非常に厳しい生活でした。

ですが蒲団技術学院での生活があったからこそ、『お客様に合わせて作る』という寝具の基本精神が身に付き、今のオーダー枕やオーダー敷き布団をご紹介している精神に繋がっているのだと思います。

蒲団学校も今は廃校になりました、当時一緒に生活した全国の布団屋の仲間も現在様々な状況にあると思います。

毎日使う寝具も、「藁布団」から「綿布団」の時代、そして現在は掛けは「羽毛」敷きは「ベッド」や「体圧分散敷きふとん」といった具合に昭和から平成にかけても随分と変わってきました。

時代の移り変わりとともに寝具も変わっていきますが、『お客様に合った寝具』『お客様に合わせて作った寝具』という基本の考えを大切に、これからも商いをしていこうとしみじみと思った25年5月31日の朝でした。